Famitrackerのちょっとした仕様について


 Famitrackerを使う上での注意点や小ネタです。
※検証したFamitrackerのバージョンは0.4.2です。

(1)FDS音色作成時の注意点

 Instrumentの00番にFDS音源の音色を作成し、frameの途中にノートを入力する(先頭を空ける)と、再生時の音色が強制的に50%矩形波になります。その状態で出力したNSFは正常に再生されますが、FDS音源の音色は01番以降に作成した方が良さそうです。
追記:0.4.3betaでは、上記の現象が起きなくなっています。

(2)Instrumentを作成せずにノートを入力すると起こる現象

 まず、Instrument欄が空の状態で、DPCM各チャンネルに任意のノートを入力します。そのままNSFを出力し、再生するとバグったような滅茶苦茶な演奏になります。そのFTMファイルからNSFを何度出力しても同じ演奏になります。しかし、再び一からFTMファイルを作り直すと、同じ内容でも異なる演奏をするNSFができ上がります。この現象は拡張音源使用時にも起きます。実用性は(おそらく)ありません。

(3)Zエフェクトについて

 DPCMチャンネルのEffect columnにZを使用した際の2つの現象を挙げます。
 1つ目は、Zに続く数値(デルタカウンタ初期値)に変化が生じる際、プチノイズが発生するという現象です。例えば、Z7F、Z00、Z7F、Z00という具合に縦に並べていくと、任意のタイミングでプチノイズを鳴らすことが出来ます。値の差が大きいほど、プチノイズの音量も大きくなります。出力したNSFにも反映されます。最小値は00、最大値は7Fです。Gエフェクトを使ってプチノイズの発音をずらすことも可能です。このプチノイズは、FFIII(戦闘曲のみ)やガチャポン戦士3・4などのソフトに使われています。
 2つ目は、Zに続く数値が大きいほど、三角波の音量(通常は変更不可)が下がるという現象です。ただし、数値の差が大きいと前述のプチノイズが目立ってしまうため注意が必要です。これを利用し、数値を少しずつ変化させれば、三角波の音量をある程度調節することができます。出力したNSFにも反映されます。


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