Poison Bog: Prickle Pudding
Poison Bog: Prickle Pudding
物語を表現したアルバムです。全23曲です。
OPN2(FM音源6ch)+DCSG(矩形波3ch、ノイズ1ch)という音源構成です。
メガドライブ音源という想定です。Deflemask Trackerで作成しています。
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本アルバムで使用した音色も公開する予定で、現在準備中です。
ストーリー
魔族は地上に毒の沼を作り出した。毒の沼に触れた動物は、生命力を奪われる。その沼の向こうには、別の世界があった。
ここは毒の沼の世界の、ラトロトンという町である。
曲目
01 Dib Wowlack, Beginner Inventor
駆け出しの自称発明家、ディブ・ワウラックは新しいお菓子を作ろうとしていた。
02 Cooking Experiment
しかし、身近な材料を混ぜても、特に興味深い変化は起こらない。
03 Gif Ukuta, Meddlesome Friend
そこに、彼女の友人であるジフ・ウクタが訪ねてきた。
ジフの提案により、ディブたち二人はお菓子の材料を集めることにした。
04 Street In Latroton
ディブたちは町に出る。二人はしばらく話し合い、誰も試したことのない材料を用いてプディングを作ることにした。
材料は何らかの液体、卵、甘味料の三つとした。
05 Sidar's Wonder Store
ディブたちは老婆シダーの店を訪ねる。
使えそうな物はなかったが、店主から珍品の情報を得る。
06 Living Tower
二人はバケツを持ち、町の中央にあるリビングタワーを訪れる。
そこは生ける建造物であり、少しずつ成長している。
07 Nutrient Noise
リビングタワーの内部では、養分が運搬される音が響き渡っている。
08 Going Down
二人は塔の地下に通じる階段を下りていく。
09 Sewer Slime, First Ingredient
リビングタワーの地下水路には、スライム状の生物が生息している。
これが第一の材料である。
10 Into The Forest
ディブたちは、スライムを一旦家に持ち帰った。
その後、二人は町外れの森へと入っていく。
11 Blue Fog
しばらく歩くと、青色の霧が立ち込めてくる。目当てのものが近づいてきたようだ。
12 Cockatrice Egg, Second Ingredient
ディブたちは、第二の材料であるコカトリスの卵を手に入れる。
すると、足音らしきものが近づいてくる。
13 Flapping Of Wings
コカトリスが追いかけてくる。二人は全力で走る。
14 Wandering
二人は道に迷い、あてもなくさまよう。
15 Cake Mansion
しばらく歩くと、お菓子でできた屋敷が現れる。
ディブとジフはおそるおそる中に入るが、人の気配がない。
16 Candy Basement
二人は地下室への扉を見つける。
17 Mad Pastry Chef
地下室は巨大なキッチンになっていた。
そこにはエイマスというパティシエがいた。お菓子の家を建てたのは彼である。
彼は、唐突に菓子作りの実演を始める。
彼は最後に白い粉末を取り出し、果実の切れ端にかける。すると、果実の断面が音を立てて盛り上がり始める。
18 Pain Sugar, Third Ingredient
エイマスは満足すると、ディブたちにペインシュガーの入った瓶を渡す。これが第三の材料である。
人面樹の樹液から作られた甘味料である。ディブがペインシュガーをつまみ舐めると、パチパチと音を立てる。
ジフの困った顔を見て、ディブは噴き出しそうになるが、必死にこらえる。
19 Through The Fog
二人は屋敷を後にし、帰路に就く。
20 Risky Cooking
ディブたちは調理を開始する。
スライムを主成分とし、ペインシュガーで何かしらの変化を起こし、コカトリスの卵のはたらきで固める、という計画だった。
ところが、ディブがスライムにペインシュガーを加えた途端、気泡が生じ、鍋からこぼれ始める。
ディブが加熱する間、ジフは食器をかき集め、スライム液を受け止める。スライム液はあちらこちらにはねる。二人は火傷しつつ調理を進める。
21 Proliferating Pudding
コカトリスの卵を加えると液は固まりだすが、同時に増殖を始める。
ジフは部屋中にシートを敷き詰める。部屋はどんどんプディングで埋まっていく。
22 Tasting Party
ディブたちは近隣住民を招待し、プディングの試食会を開く。
ペインシュガーの作用により、食べると口の中が少々チクチクする。それ以外は特に癖がなく食べやすい。
23 Overeating
実験に成功し、ディブたちは満足している。
しかし、食べ過ぎによる苦しさの方が勝ってしまっている。互いに話すこともできず、ただ横たわる二人であった。
登場人物まとめ
・Dib Wowlack(ディブ・ワウラック)
駆け出しの自称発明家。特に分野を限定せず、思いつきで色々なものを作っている。
いつも材料集めを近場で済まそうとしている。
大きめの黒い帽子を被っている。ディブに限らず、ラトロトンの住人の多くは、布のような髪を持つ。
・Gif Ukuta(ジフ・ウクタ)
ディブの友人。出不精のディブを誘って遠出する。
水玉模様の帽子を被っている。
・Sidar Vifolbiv(シダー・ヴィフォルビヴ)
ラトロトンの裏通りに店を構え、各地から取り寄せた珍品ばかりを売っている。
・Amas Uric(エイマス・ユリック)
森の奥に住むパティシエ。味よりも奇抜さを重視したお菓子を作る。
お菓子の作り方がかなり派手で、自宅を全焼させてしまったこともある。
・余談
上記の登場人物の名前は、全て生物に関するアナグラムです。