まず、ここでいう「ゲーム音楽」とは何を指すのか、ということです。私は現在、ファミコンの音源(以後、「FC音源」と表記)で曲を作っています。しかし、「ファミコンのゲームを意識した曲」という作り方をしているわけではありません。ただ単に、「ゲームに使うことを想定した曲」というコンセプトで作っています。そのための楽器としてFC音源を用いる、という考え方です。
例としてRPGの曲を取り上げます。私は、汎用的な曲(「ダンジョン」「町」といった大雑把な括りのもの)も作りました。しかし、私の曲は、特定の場面を想定した曲が大部分を占めています。ファミコンのRPGでは、ある一定の場面ごとに共通の曲が使われることが多い(「魍魎戦記MADARA」等の例外もあり)です。容量等の事情が関係しているのかもしれません。私は、ファミコンのソフトの容量や本体の処理能力といった事情を考慮せずに曲を作っています(Famitrackerはそもそもゲームへの組み込みを考慮したものではないようです)。
それではなぜFC音源で曲を作っているのか、というと、理由は主に2つあります。第一の理由は、私はFC音源の構成と音色が好きだということです。たまに拡張音源を使うのも、その音源に親しみがあるからです。第二の理由は、私にとってFamitrackerが非常に使いやすいということです。色々な環境(FC音源に限らず作曲全般)を試した結果、今のところFamitrackerに落ちついているということです。
私は昔、架空のゲームを企画するという遊びをしていました。「仮想ゲーム音楽集」はそういう空想遊びの延長のようなものです。それっぽいドット絵も描いていますが、ゲームを開発しているわけではありません。
その他、とりとめなく書き連ねた話はこちら。